国立がん研究センターにアピアランス支援センターというところがあります。

がん患者の外見に関する問題を専門的に支援することに取り組んでいる機関です。

今回のガイドラインは

脱毛・爪の変形・皮膚の黒ずみなど、命にかかわるものではないけど…気持ちに与えるダメージが大きい、日常生活を送る上で本当につらい副作用へのケアについて、

医学的な根拠をもとに、どれが「良いか」「意味がないか」「やってはいけないか」を明らかにしてくれています。

良いと思うものは取り入れたいけど、ネットや口コミで知った中には無意味なこともあるようなので、科学的な根拠が示されたのは本当にありがたいです。

 

 

がん患者に対するアピアランスケアの手引き

この手引きでは、脱毛や手足の水ぶくれなど50項目の副作用への対処法について以下の6段階で評価しています。

【A】強い科学的根拠があり行うことが強く勧められる

【B】科学的根拠があり、行うように勧められる

【C1a】科学的根拠はないが、行うように勧められる

【C1b】科学的根拠はないが、行うことを否定しない

【C2】科学的根拠はなく、行わないよう勧められる

【D】無効性あるいは害を示す科学的根拠があり、行わないよう勧められる

詳細は手引きを読まないと分かりませんが、専門家向けの書籍なので、エビデンスの根拠などは素人には難しい内容になっています。

 

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【B】科学的根拠があり、行うように勧められる

  • 分子標的治療に伴う手足症候群に対して保湿薬の外用
  • 放射線治療による皮膚炎の軽減に洗浄は禁止?
    →むしろ洗浄することが勧められる
  • 放射線治療中に制汗剤などのデオドラントの使用を継続してもよい

 

【C1a】科学的根拠はないが、行うように勧められる

  • 脱毛の予防や重症度の軽減に頭皮冷却
  • 化学療法による皮膚乾燥に対して、安全な日常的スキンケア方法
    →洗浄前に水またはぬるま湯で身体を濡らした後、軽く泡立てた洗浄料で洗うこと
  • 分子標的治療中の患者に対して、安全なひげそり方法および顔そり方法
    →T字カミソリより電気シェーバーを使うこと
    →電気シェーバー使用前にプレ化粧料を使うこと
  • 化学療法中の患者に対して、安全な日常的ヘアケア方法
    →髪と地肌をぬるま湯で十分に濡らした後、治療前から使っていたシャンプーを使用すること
  • 治療後の再発毛を促進にミノキシジルの使用

 

【C1b】科学的根拠はないが、行うことを否定しない

  • 化学療法中の患者に対して、安全な日常的ヘアケア方法
    →低刺激シャンプーを使うこと
  • まつ毛の増毛のためにビマトプロストを使うこと

 

【C2】科学的根拠はなく、行わないよう勧められる

  • 化学療法による手足症候群(手足の荒れなど)の予防にビタミンB6内服
  • 化学療法による皮膚の色素沈着の予防・治療としてビタミンC内服
  •        〃   トラネキサム酸やハイドロキノンの使用
  • 化学療法による皮膚乾燥に対して、安全な日常的スキンケア方法
    →スクラブ入りの洗浄料の使用
  • 脱毛の予防のためにミノキシジルを使用
  • まつ毛のエクステ

 

【D】無効性あるいは害を示す科学的根拠があり、行わないよう勧められる

  • アクリルネイルやジェルネイルなどと称される硬化性樹脂製の爪化粧料を使用すること

 

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ジェルネイルはダメ!

健康な人でも、ジェルネイルが原因で爪水虫になることがあるそうです。

ネイルと爪の間に水が入りこみ、ずっと湿った状態になるのが原因だとか。

抗がん剤治療中は抵抗力が落ちていますから、白癬菌(カビ)だけでなく、もっと怖い細菌に感染する恐れもあります。

確かにジェルネイルをすれば、爪の見た目は綺麗になりますが、【D】が付いています。リスクは回避すべきです。

抗がん剤を終えれば爪は回復しますから、変形・変色した爪を見るたび憂鬱な気持ちになるけれど、ジェルネイルはやめましょう。

もしネイルカラーを使うなら、ZOYAネイルカラーなどの自爪に優しいタイプが良いと思います。

 

管理人2

少し文章が固くて読みにくいですが、
国立がん研究センターの一般向け情報サイトなど信頼できる情報はチェックしておきたいですね。

ミノキシジルは使用目的で評価が違う

医薬品の育毛剤リアップとして薬局で購入できるミノキシジルですが、治療終了後に発毛目的で使うか、脱毛予防で使うかで評価が違っています。

治療中には余計なことをしない方が良いということですね。

 

ビマトプロストってなに?

ビマトプロストは馴染みのない名前ですが、まつ毛の育毛効果が期待できる美容液です。

美容液といっても、もともとは緑内障の治療に使われる点眼薬(医薬品)なのですが、使っている患者さんでまつ毛の育毛効果が見られたことから、まつ毛美容液として使われるようになりました。

まつ毛の長さ、密度、色の濃さの全てで効果がみられるそうです。

C1bに分類されていますが、抗がん剤ですっかり抜け落ちたまつ毛の回復に期待したくなりますね。

一日1回、専用のアプリケーター(アイブラシ)で上瞼のまつ毛の根元にサッとひと塗りするだけです。

アメリカではまつ毛育毛用の医薬品としてFDAに認可されています。

日本では売ってません(緑内障の点眼薬はあるけど一般人には入手できない)ので、使いたい場合は個人輸入することになります。

(訂正)日本ではクラッシュビスタという名前で販売されています。クラッシュビスタ患者向けサイト

病院で尋ねてみたら、使用を勧められました。

医薬品ですが、薬価収載されていないので自費扱いとなり、1本+アプリケーターで12000円と言われました。

病院によってはもう少し高い場合もあるようです。

自己責任ですが、個人輸入すればかなりの節約になるので迷っています。

個人輸入の価格は↓↓の画像をクリックした先にあります。

(追記)

その後、アイラッシュセラムという、ピディオキシジル(ミノキシジルの近似成分)など美容成分や保湿成分が多く配合されたまつげ美容液を娘が買ってくれました。

私の抗がん剤治療はずっと以前に終了しているので、まずは手頃なまつげ美容液を使ってみることにします。