人毛・人工毛・ミックス毛の違いは?どれが良い?

 

医療用ウィッグ購入前の素朴な疑問でも触れましたが、ウィッグの毛髪の素材には、次の3種類があります。

  • 人毛100%
  • ミックス毛(人毛と人工毛のミックス)
  • 人工毛

 

これらの違いと特徴について解説します。

 

 

医療用ウィッグ材質の特徴

「やはり人毛が一番よいのでは?」

こんな風に思いがちですが、実は、抗がん剤治療中のウィッグにはミックス毛が最適と言われています。

確かに人毛ウィッグは、見た目の自然さや質感、手触りで優れていますが、欠点もあるのです。

それぞれの特徴を表にまとめました。

  人工毛 ミックス毛 人毛100%
見た目・手触り
通気性
手入れ 〇カンタン 〇カンタン ×日々ケアが必要
乾きやすさ ×
スタイルの持ち 〇良い 〇良い ×型崩れしやすい
価格
ヘアアレンジ △カットのみ △カットのみ ◎カラーパーマ可
総合評価

私はミックス毛のウィッグを使用しています。

抗がん剤治療中もそうですが、その後のホルモン治療でも更年期症状に悩まされて体調は良くありません。

手間がかかる人毛ウィッグよりも、見た目が自然でお手入れがカンタンなミックス毛を選んで正解でした。

耐久性も気になるところですが、ウィッグの寿命は2~3年といわれます。

乳がんなどの抗がん剤治療で使用する場合、ウィッグのお世話になるのは 治療から自毛の回復まで2年くらいなので、 材質による耐久性の差はあまり気にしなくても良いでしょう。

人工毛

人工毛の医療用カツラ

人工毛は、アクリル系やポリエステル系の化学繊維でできています。

以前は太陽光の下では特有のテカリが出たり、ドライヤーが使えないなどの欠点がありました。

最近は、耐熱性のものや、見た目がより自然な高品質なものもあります。

価格が安く、洗って自然乾燥すれば元のスタイルに戻るという手軽さが魅力です。

人工毛ウィッグのメリット

  • 価格が安い
  • 耐熱ウィッグならコテやヘアアイロン、ドライヤーが使える
  • ほとんど色褪せないので染め直しが不要
  • 乾くのが早く、洗うのが楽
  • 形状記憶でスタイルの持ちがよい
  • 手入れがカンタン

人工毛ウィッグのデメリット

  • 素材によっては光沢が強く、太陽光で独特のツヤが目立つ場合がある
  • 手触りや肌にあたる感触が劣る
  • カラーリングはできない
  • いつも同じ髪型
  • 静電気が発生しやすい
  • 月日がたつと毛先や全体が縮れてくる
  • 専用のケア用品が必要

 

人毛

人毛といっても、一般には髪を切ったそのままではなく、キューティクルを取り除き、カラーリングなどの処理をしてからウィッグになります。

レミー人毛という高級なタイプは、キューティクルを残したまま処理し、髪の方向をそろえてウィッグに使用しています。キューティクルを残しているので丈夫です。

毎日のケアと管理が必要なので、人毛100%はウィッグの扱いに慣れた方向けでしょう。

長く使用すると色褪せてくるので、染め直しが必要なこともあります。

長期間ウィッグを使用する方、自毛を整えるようにウィッグの手入れを楽しみたい方なら、人毛100%のウィッグが良いと思います。

人毛ウィッグのメリット

  • 見た目、手触りが自然
  • カラーリング、パーマが出来る
  • ドライヤー、アイロンなどでいつものスタイリングが出来る
  • シャンプーなどは普段使っているものが使用できる

人毛ウィッグのデメリット

  • 価格が高い
  • 半年~1年ほどで色あせていくので、染め直しが必要
  • 人工毛より重い
  • 形が崩れやすい
  • 乾きにくい
  • スタイリングや日々のケアが必要

 

普段なら手間に思わない髪の手入れやスタイリングですが、抗がん剤治療で体調が悪い時には面倒に感じるものです。

体調が回復し自毛の回復を待つ時期にも、近々卒業するウィッグの手入れをするくらいなら、その時間を痛んでしまった爪や肌、自毛のケアに充てたいです。

人毛100%は、ウィッグのお手入れを楽しめる方なら良いかも知れません。

 

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ミックス毛

人毛と人口毛がミックスされた医療用かつら

抗がん剤治療をする方に一番おすすめの医療用ウィッグは、このミックス毛です。

人毛と人工毛(ファイバー)をミックスしています。

見た目の自然さは、かなり人毛100%に近いです。

人工毛と同じく手入れがカンタンで安い。

まさに、人毛と人工毛の良いとこどりと言えますね。

ですが同時に、一部の欠点も引き継いでいます。

ミックス毛ウィッグのメリット

  • 人毛に比べ価格が安い
  • 見た目が自然
  • 人毛に比べて軽い
  • スタイルの持ちがよく、シャンプー後も自然乾燥でスタイルが戻る
  • 手入れがカンタン

ミックス毛ウィッグのデメリット

  • カラーリング・パーマが出来ない
  • 静電気が発生しやすい
  • 専用のケア用品が必要
  • ごわつきが出て、メーカーでのメンテナンス(静電気直し)が必要になることも

 

ごわつきとか静電気直しなんて聞くと不安になるけれど、専用のケア用品を使って自宅でカンタンに良い状態に保っています。

もしも困った時には、スヴェンソンのサロンに行けばすぐにプロのお手入れを受けられるので安心です。

アンクスでは月1回の無料メンテナンスに静電気直しも含まれています。

お店(サロン)で購入するのはこういう安心感が嬉しいですね。

 

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アンクス(アートネイチャー):詳細ページ 公式サイト

 

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